[明夏]「ああっ……だめ……隆一郎、見ないで」

 縄尻を引いて彼女を膝立ちにすると、今までかろうじて隠されていた部分が目に飛び込んでくる。

[明夏]「くううっ……んああ……嫌ああ……」

 うつむいて、表情を捉える僕の視線から眼を逸らした明夏だったが、
 その桃色に上気した肌と震える唇から洩れる吐息は間違いなく彼女が欲情している証だった。

 僕は縄尻を引いたまま明夏を後ろ向きになおらせ、その膝を広げるように命じた。

[明夏]「はあっ……んはああ……」

 ぽた……ぽたたっ……。

 やわやわと誘うように蠢く花弁の隙間から、透明な液が糸を引いて落ちはじめた。


浪漫の夜、僕はやさしい女神と出会ふ。
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