【かぐや】「はい、先輩。あ〜んしてください」
【春秋】「え。悪いよ、月詠さんの注文した品なのに
【かぐや】「なに言ってるんですか。私が食べて欲しいから、差し出しているんですよ」
【かぐや】「断わる方が、よっぽど私に対して、悪い事ですよ」
【春秋】「そう? じゃあ、あ〜ん」
【かぐや】「はい、あ〜ん」
ボクは月詠さんから差し出されたスプーンを、口の中にくわえ込む。
口の中に広がるのは、甘酸っぱい寒天のふるふるとした歯ごたえと、アイスとあんこの入り混じった、濃厚な甘さ。
クリームあんみつのおいしさが、堪能できる一口だ。