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 | よく来たな、ド辺境の原住民ども。 |
 | 今回も大魔王たる余自ら、貴様らの蒙を少しでも開いてやろう。一言一句たりとも、聞き逃すでないぞ? |
 | 真面目に聞かないと、食べちゃいますよ? |
 | さて、今回は何ゆえ余のような高尚な存在と、貴様ら下等生物が、こうやって意志を通じ合えるかだ。 |
 | 今回も、貴様らでも理解しやすいよう図を用意した。みのり、早速だせ。 |
 | は〜い。これですね。 |
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 | まぁ絵柄については、ノーコメントとしてだ……。 |
 | 見て分かるとおり、我々はいずれかの世界の入り込む際、その世界の『世界律』に繋がる。 |
 | これによって、我らの口から放たれる言葉は意識せず貴様らの言語内でもっとも近しいものに。貴様らの音声も自然と我らの理解しうる言葉に変換される。各自の固有名詞も、同様だ。 |
 | もしわたし達が別の場所の落ちてたら、アンジェリーナ=ジョリーやアンソニー=ボーデインみたいな名前になっていたって事ですね。 |
 | 何者だ、そいつらは? |
 | この間春秋ちゃん家のTVに映っていた、この街の人とは全然違う、濃い顔をした人達です。 |
 | 特にアンソニーって人は、いろんな場所のおいしいものを、食べ回っていました。いいなぁ……ぢゅるぅ……。 |
 | 余の僕が、下らん事を羨ましがるな! それからよだれを拭け、たわけ! |
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